「新聞記者のバイブル」が画面で確認できる
大町聡さん
 大町聡さん

神戸新聞社 編集局社会部副部長。1983年に入社以来、社会部や支局などの記者畑を歩む。現在は、若手記者の原稿をチェックするデスク作業のかたわら、自ら記事を書くことも結構多いとのこと。

新聞記者として早く正確な記事を書くことを求められる大町聡さんは、入社22年のベテラン記者。今回、ATOKと共同通信社 記者ハンドブック辞書を使っていただいた感想をお聞きしました。


時代の進化を感じたATOK
「これがなくては仕事にならない」記者必須の辞書
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時代の進化を感じたATOK

ATOK.com 現在は社会部の副部長という立場でいらっしゃいますが、毎日かなりの分量の記事を書かれているのでしょうか。

大町さん: このごろは、自分で記事を書くのと、他の記者が書いた原稿をチェックするのと半々くらいです。社会部というと事件報道などをイメージされると思いますが、今主に担当しているのは、「青空主義」というタウン誌的なページの編集です。

ATOK.com 大町さんが初めてATOKを使ったのは、いつごろですか?

大町さん: 入社して4年目くらいのときにPC98のパソコンを買ったんですが、そのときの「一太郎」にATOKが入っていました。1987年くらいですね。このときはATOK単体では売っていなかったんですよ。それまで使っていたワープロとは語彙の数が格段に違っていて、なんというか、大変な時代になったなと思いましたね。

ATOK.com 一番驚いたのは、どんなところですか?

大町聡さん
大町さん: なんといっても変換効率が上がったことです。連文節変換がちゃんと使えるようになったのが画期的で、どこまで長い文章を変換できるかを試したりしました。もちろん最近のバージョンとは比べものになりませんけれど。


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「これがなくては仕事にならない」記者必須の辞書

ATOK.com ATOKと一緒に共同通信社 記者ハンドブック辞書も使っていただいていますが、こちらはどうですか?

大町さん: 全国の地方紙が、共同通信社が発行している『記者ハンドブック』を使っていますが、これは新聞記者のバイブルのような本です。新聞の原稿というのは、送り仮名や使ってよい漢字など、表記がきっちり決まっているんですね。というのも、記者ひとりひとりによって違う表記だと、読者にとって一貫性がなくなって読みにくくなります。そういう表記統一のより所が、この『記者ハンドブック』なんです。それが本ではなくパソコン画面で確認できるのは、ほんとうに便利です。

ATOK.com どんなことを調べることが多いですか?

大町さん: たとえば、漢字の使い分けですね。「かたい」という言葉には「固い」「堅い」「硬い」などの漢字を当てますが、「この豆腐はかためだ」、などと書くときにどの「かたい」か迷うことがあります。そういうときに、意味と用例が画面に表示されると、ハンドブックをひく手間が省けます。もちろん記者としては、パソコン画面だけで確認するのは良くないですが、急ぎの原稿を書く場合には、一瞬で確認できてとても助かります。

ATOK.com 大町さんのようなベテラン記者でも、言葉で迷うことがあるんですね…

大町さん: ありますよ。それに日本語は生きているので、『記者ハンドブック』の表記も版を重ねるごとに変わってきています。
カタカナ語の表記や難読語にルビを打つかどうかなど、すべてを記憶することはできません。ですから最新版のハンドブックを基にしたATOKの辞書は、記者にとってはとても便利ですね。

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ATOK.com 正確な情報をいち早く読者に届けるために、急ぎの原稿を書くことが多いと思いますが、その際に気をつけなければならないことはありますか?

大町さん: いくら急いでいても間違いのない原稿を書くことですね。締め切り間際の事件や事故のときは、ミスしやすくなります。そういうときに、変換効率が高い辞書がパソコンに入っていると、わずかでも余裕をもって仕事ができますし、同音異義語などのミスも防げますよね。

ATOK.com いつも時間に追われているとは思いますが、今まで短時間で書き上げた思い出深い経験はありますか?

大町さん: 裁判所担当をしていた時は、午前中によく大きな裁判の判決があって、長文の判決要旨を夕刊に掲載するために複数の記者でまとめました。もう絶対に間に合わないと、頭が真っ白になったことも…。人名、地名、法律用語など変換の面倒な単語が多いので、ATOKに助けられましたね。

ATOK.com 今後、こんなことができると便利だなあと思う機能はありますか?

大町さん: ATOKには、「文脈解析」の機能はありますが、文の「意味」にまで踏み込んで、明らかな間違いを指摘できるようになると、もっとすごいですね。例えば記事の中に出てくる場所の住所や電話番号が間違っているとか…

ATOK.com ATOKはこれからもどんどん進化していきます。本日はありがとうございました。


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マスコミ関係のプロフェッショナル大町さんには「共同通信社記者ハンドブック辞書」がオススメ!
共同通信社記者ハンドブック辞書 第10版 for ATOK
書籍版『共同通信社 記者ハンドブック 第10版 第2刷』に準拠。漢字の使用例解説をはじめ、注意が必要な表記・統一表記・略語表記の指摘など、「伝わる文章」作成のバックアップをします。






update : 2006.03.01


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