|
|
|
今回ぎょうせい辞書を使ってみて、いかがでしたか?
|
|
鈴木さん: |
公文書を作るときは、文書の仕様や使う用字用語がきっちり決まっており、普段は公用文のルールに基づき、文書を作成しています。
具体的には、小・中学校で習う常用漢字しか使えない、難しい読み方をする漢字はひらがなにするなどです。なかには独特なふりがなの付け方があって、たとえば「うけとり」という言葉の場合、普通は「受け取り」ですが、「受取」と「け」と「り」を付けないんです。
ですから今までは変換した後に「け」と「り」 をわざわざ削除していたんですが、「ぎょうせい公用文表記辞書」だと変換候補として「受取」を提示してくれるので、削除する作業が減るわけです。
|
|
普段は、公用文のルールが記載されている本を見ながら入力されてるのですか?
|
鈴木さん: |
そうです。公用文のルールが頭の中に全部入っていれば良いのですが、なかなか……。間違えたからといって、とくにペナルティがあるわけではないですが、同じ印刷物の中でいろいろな表記が混在していると読みにくいものです。書き方のルールがあるのは、わかりやすい言葉を使って、たくさんの人に伝わる文書を作るのが目的ですから、このようなサポートツールがあるとミスが減って仕事の精度が上がると思います。現在の仕事では、ひとつの文書を作るのに多くの人が関わるので、単純なミスを常に指摘してくれるのは、とても心強いですね。
|