ユーザーインタビュー
他では変換できない医療専門用語がスムーズに入力できる
医師 庭川 要(にわかわ・まさし)さん
静岡県立静岡がんセンター 泌尿器科部長。1993年にMacintoshを購入したとき、まわりの友人がみな使っていたことから迷わずATOKを使い始める。他の日本語変換ソフトを使ったことがないので、思い通りに変換できずにイライラした経験がない、とのこと。
Macユーザー歴:12年
現在使用の機種:PowerMac G5、PowerMac G3、eMac G4
論文や資料づくりにはMac、診療時には電子カルテの入力端末であるWindowsを使い分けていう庭川さん。
医師 庭川 要(にわかわ・まさし)さん
医療現場独特の単語が多い入力に、どのように役立っているのでしょうか。
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英字変換してくれるATOk
庭川さんのお仕事では、パソコンを使うのはどのようなときですか?
診療時の電子カルテの入力のとき、その他は医局にある個人用のMacで院内委員会の資料を作ったり、論文を書いたり、紹介状やメールを書いたりしています。外来診療がある日は1日10時間くらい、オペの日でも3〜4時間くらいは、パソコンに向かっていますね。
医師 庭川 要(にわかわ・まさし)さん
日常業務で文書入力の際に、ATOKで便利だと思う機能はありますか?
医療の現場では、英語混じりの日本文という独特の使い方があって、たとえば「プライオリティ」と読みで入力しても、「F4」を押すと「priority」と英単語に変換してくれますよね。かな入力をしてF4を押すと英字に変換してくれる、という機能が便利です。いちいち英数モードにしなくていいですから、手間が省けます。あと、一度入力した言葉は覚えてくれる学習機能があるので、決まった言葉を使う文書の入力時間が短縮できとても便利です。
論文を書くときは、かなりの文字数を入力すると思いますが、
こちらも英語まじりのものが多いのでしょうか?
いえ、論文の場合は日本語と英語が混ざるのは嫌われるので、日本語論文の中にはあまり英語は出てきません。でもATOKはだいたい思った通りの変換をしてくれますし、それに入力した言葉の間違いを指摘してくれますから入力のストレスが減りました。MacのATOK8から使っていますが、どんどん学習してユーザー辞書を更新していっているので、日本語変換の精度が成長してますね。
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専門用語を英訳してくれる医療辞書
2年ほど前から医療辞書も使っているとお聞きしましたが、
どんなところが便利でしょうか?
ICD10コード(WHO発行の国際疾病分類)に対応しているので、病名がスムーズに入力できるところです。 ほかに、「cachexia(カヘキシー)」という末期ガンの患者さんの症状を表す単語があるんですが、これは、「悪液質」とかな入力をすると変換してくれますね。
医療辞書を入れる前は、それらの専門用語はどのように入力されていたのですか?
自分でひとつひとつ単語登録をしていました。先ほどの「cachexia」なんて、普通の日本語変換ソフトでは絶対に出てきませんからね。ですから医療辞書を入れてからは、登録する手間がだいぶ省けました。
お忙しい毎日だと思いますが、こんな機能があれば楽なのになあと思うことはありますか?
日本語変換の精度としては、もう頂点まできているんじゃないかという気がします。ですから、ATOKに届くまでの入力手段として、音声入力に期待しています。思っていることをいちばん早く伝えるのは、やはりしゃべることだと思うので、音声入力をして、その後キーボードで修正する、という形ですね。頭が冴えている時間というのは、1日に数時間しかないですから、その時間を有効に使いたいです。
医師 庭川 要(にわかわ・まさし)さん
お忙しい庭川さんならではのお言葉ですね。本日はありがとうございました。
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update : 2005.10.04