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Inside ATOK 2007『「会社四季報 企業名変換辞書 for ATOK」開発 株式会社東洋経済新報社-担当者インタビュー』

ATOK 2007 [プレミアム]に新たに搭載される、『会社四季報』に基づく企業名変換辞書。そのデータベースを管理している株式会社東洋経済新報社の方々(宇田 裕幸さん[写真左]、星野 啓さん[写真右])にお話をうかがいました。

『会社四季報』のクオリティを支えているのは、正確性

株式会社東洋経済新報社 データベース営業部 部長 宇田 裕幸さん
株式会社東洋経済新報社
データベース営業部
部長 宇田 裕幸さん

宇田『会社四季報』は今年で創刊71年目を迎える、弊社にとっての看板商品であり、ほとんど全社をあげて制作にあたっています。ご存じの通り、データ命の雑誌だけに、決して間違いは許されないというプレッシャーの中で正しい情報をタイムリー提供できるよう、データのメンテナンスに日々力を注いでいます。

星野 歴史的にいっても、戦前の1936年という、まだ株式市場に関する情報誌が根付いていなかった時代にスタートし、類似誌が創刊されては消えていくといった経緯をたどった中、私たちの『会社四季報』が、最も正確かつ優良な情報を載せ続けたことで結果的に、メジャーな地位を確保できたのだと思います。品質で生き残ってきたということです。

データ入稿が呼び水となったデータベース事業

株式会社東洋経済新報社 第二編集局 データバンク第一部 副部長 星野 啓さん
株式会社東洋経済新報社
第二編集局
データバンク第一部
副部長 星野 啓さん

星野 『会社四季報』がデータ入稿に変わったのが1985年でした。弊社内のシステム担当者が印刷所にデータを送るようになったことで、『会社四季報』のデータベースのもとができたわけです。つまり、私たちのデータベース事業はあくまでもこの『会社四季報』をつくるためにデータを起こしたことが始まりなんです。各証券会社さんなども自分たちでデータを起こしていたのですが、そこによりよいデータがあるのなら買ったほうが効率的じゃないかという話で、私どものデータを利用していただくようになりました。こうして弊社のデータベース事業が始まり、それがどんどん業績を伸ばしていったわけです。
各証券取引所から上場会社に関する情報が日々提供されています。そこには、決算短信と呼ばれている会社の業績や財務内容などの発表に加え、社名が変更になるとか住所が変わるとか新株を発行するといった情報も含まれています。昔は紙ベースで、今は電子媒体で受け取るようになっていますが、新たな情報や変更があれば日々それを反映させ、私たちはデータのメンテナンスに努めています。

『会社四季報』のもうひとつの顔と、ATOK

宇田ジャストシステムさんから「いっしょに何かできないか」というお話をいただいたのは一昨年のことでした。私どもは『会社四季報』をつくっている関係で、金融機関とのお付き合いは多いのですが、そのときはまったく違う分野の会社から声をかけていただいたものですから、当初はおたがいに「何かしたいんだけど、その何かがわからない」といった状況でした。
そもそも、私どもの『会社四季報』は2つの顔を持っています。ひとつは広く知られている投資情報誌としての顔、もうひとつは会社の資料というか辞典みたいな顔なんです。去年の夏頃、ジャストシステムさんから今回の辞書のご提案がありまして、「ああ、ウチの『会社四季報』のもうひとつの顔のほうに目を付けていただいたのか」と気付かされました。そこからですね、話がとんとん拍子に進み始めたのは。しかも、今度のプレミアム版では、年4回更新していただけるというお話だったので、これなら安心してデータを提供できるというのも、お話が前進していく大きなきっかけでしたね。

『会社四季報』の正確さとATOKの便利さが、ひとつになった!

『会社四季報』の正確さとATOKの便利さが、ひとつになった!

宇田今回、ベータ版で検証させていただいたのですが、「会社四季報 企業名変換辞書 for ATOK」には満足しています。やっぱり私たちは『会社四季報』をつくっている会社ですから、会社名変更はもちろん、ちょっとした表記の違いといった、会社の変化や差異に敏感なんです。「ホールディングス」か「ホールディング」か、その細かい違いに気を遣うことが信用につながります。毎日、上場企業の情報に接している私たちでも『会社四季報』で調べるくらいですが、これが入力作業であれば、ATOKと合わせて使うことで、まず間違いなく入力できます。よくある取引先であれば、一度入力すれば優先的に出てくるので、いっそう便利に使えるわけですね。

星野 実は、そういう部分は私たちでさえも完璧に追いつけないというか、すべて正確な会社名を把握できていないために、『会社四季報』に頼ることがあるんです。ATOKの企業名変換辞書で、そこまできるようになったのは大変便利なことだと思います。

宇田 今回URLも収録しましたが、やっぱり社名を変換したら、今度はどんな会社か調べたくなりますよね。表記されたURLをクリックすれば当該会社のホームページにとべるので、非常に便利だなと。こうした点は、私たちが使い方を教えていただいたという感じですね。

『会社四季報』とATOKの今後の展開

星野 私たちは、コンテンツで生き残ってきて、コンテンツでこれからも大きくなっていこうと思っています。ただ、日々の制作に追われてしまって、コンテンツだけを持っていても新たな使い方がなかなか発見できないんですね。今回のように異業種の方にお声をかけていただいて、またこのような使い方も教えていただいて、コンテンツの活用の仕方が他にもいろいろあるのではないかなと改めて気付かされました。

宇田 今回、ATOKに搭載されことは本当にいいことだと思うのですが、私たちもデータを提供している身として、日々データが変化していることを認識しつつも、情報の鮮度が追いつかないジレンマがあります。ATOKにおいても、今後さらに細かく更新するためにはどうするかが課題になるのではないでしょうか。そこの部分をジャストシステムさんと協力しながら、よいものにしていければありがたいなと思います。


「会社四季報 企業名変換辞書 for ATOK」に関する詳細を見る

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update:2007.03.22