【第3問】
次の植物名のうち、純粋な日本語ではないと考えられているものは、どれ?
(1)マツ(松) (2)ウメ(梅)-正解
(3)サクラ(桜) (4)バラ(薔薇
「バラ」を外来語だと思っている人が75.4%。これには驚きました。「バラ」は「イバラ(茨)」から出た語で、純粋の日本語ですが、「バラ」とカタカナで書いたりすると、外来語めいてくるのでしょう。
「日本語ドリル(2006年6月29日〜8月31日まで実施)」にご参加いただき、ありがとうございました。
15万人以上の方がチャレンジしていただいた結果を公開いたします。
今回は全体傾向と各年代の傾向がほぼ同じような形を描きました。
前回の「ATOKpresents 全国一斉!日本語テスト」では各年代で得意、不得意の傾向がはっきり出たのに対して、今回は表記問題の正答率が全体の足を引っ張ったようです。
特に「チジミ」を「チヂミ」と思っている方が多かったようです。
なぜそうなのかは、鳥飼先生の解説をご覧いただくと納得いただけるかと思います。
また、10代は全体的にほかの年代よりも平均点が低いように思えます。
次回の日本語テストでの奮起を期待したいですね。
今回の「ドリル」は、第2回「全国一斉! 日本語テスト」に備えて、実力養成を主眼としたものでした。ちょっと難しい問題もイジワルな問題もありました。それぞれの問題を出発点として、日本語の諸相により深い興味と関心をもってもらいたかったのですが、いかがだったでしょうか。平均点は51.26点で、予想よりやや低めでした。が、《解説》を読むことによって、受験後は、70〜80点の実力を身につけられたのではないかと思います。
正答率が低かった三問については下に解説を書きましたのでお読みください。
「飛べる・書ける・見れる・しゃべれる」から、「ら抜き」を指摘する問題では、74%の受験者が、第15問「適切な敬語表現」の3択でも68%が正解で、これは心強く感じました。第18問「フライパンに油を{引く・敷く}」(2択)では、52%しか正解がありません。「引く」と「敷く」の意味が近似しているため、江戸っ子でなくとも、この区別は難しいですね。
来年早々の、第2回「全国一斉! 日本語テスト」、多くの方々の挑戦を待っています。
正答率が低かった三問については下に解説を書きましたのでお読みください。
「飛べる・書ける・見れる・しゃべれる」から、「ら抜き」を指摘する問題では、74%の受験者が、第15問「適切な敬語表現」の3択でも68%が正解で、これは心強く感じました。第18問「フライパンに油を{引く・敷く}」(2択)では、52%しか正解がありません。「引く」と「敷く」の意味が近似しているため、江戸っ子でなくとも、この区別は難しいですね。
来年早々の、第2回「全国一斉! 日本語テスト」、多くの方々の挑戦を待っています。
【第10問】
韓国風のお好み焼き。外来語の表記として、正しいと考えられるものは、どっち?
(1)チジミ-正解 (2)チヂミ
韓国風お好み焼き「チジミ」も、内閣告示『外来語の表記』に従う限り、外来語に「ヂ」や「ヅ」は使わないことになっています。ですから「チジミ」が正しいのですが、これも「縮み→ちぢみ」にならって、「チヂミ」となりがちです。
韓国風のお好み焼き。外来語の表記として、正しいと考えられるものは、どっち?
(1)チジミ-正解 (2)チヂミ
韓国風お好み焼き「チジミ」も、内閣告示『外来語の表記』に従う限り、外来語に「ヂ」や「ヅ」は使わないことになっています。ですから「チジミ」が正しいのですが、これも「縮み→ちぢみ」にならって、「チヂミ」となりがちです。
【第7問】
「香り」「薫り」「燻り」などと書く語の、正しい歴史的かなづかいは、どれ?
(1)かおり (2)かをり-正解 (3)かほり
「香り」の歴史的かなづかいは「かをり」ですが、テレビなどで「シクラメンのかほり」「都のかほり」などがあると、つい「かほり」だと思ってしまいます。
「香り」「薫り」「燻り」などと書く語の、正しい歴史的かなづかいは、どれ?
(1)かおり (2)かをり-正解 (3)かほり
「香り」の歴史的かなづかいは「かをり」ですが、テレビなどで「シクラメンのかほり」「都のかほり」などがあると、つい「かほり」だと思ってしまいます。
以下のグラフは、各年代別にテーマ毎の正答率を表しています。