ATOKの制限・詳細事項
ATOKの制限・詳細事項をまとめています。
- 入力メニュー
- 環境設定/環境設定関連付けツール
- キー・ローマ字カスタマイザ
- 変換/次候補連動変換/再変換/推測変換/確定のリピート/確定アンドゥ
- ATOKインサイト(一時文書学習)
- 候補ウインドウ
- 入力支援
- 校正支援
- 連想変換
- 文字パレット
- 顔文字パレット
- 日付入力パレット
- お気に入り文書
- ATOK@ブンコレ
- 電子辞典検索
- ATOKイミクル
- 英数キー2度押し機能/かなキー2度押し機能
- ATOKキーワードExpress
- ATOKダイレクト
- カレンダープラグイン
- その他の機能
- 使用するアプリケーションによる注意事項
- OS・ナビゲーション機能の注意事項
入力メニュー
- macOS 14では、ファンクションキーなどの機能キーを含むショートカットキーは表示されません。
環境設定/環境設定関連付けツール
- システム設定の[キーボードナビゲーション]*には対応していません。
* macOS 12以前は、システム環境設定の[コントロール間のフォーカス移動をキーボードで操作]
- アプリケーションによっては、設定を行っても、すぐに反映されない場合があります。
- [入力・変換]シート:[入力補助-特殊]-[caps lockキーの設定]
- [ON:英字/OFF:英字]を選択し、caps lockキーで[英字]に切り替えると、アプリケーションのパスワード入力などの項目で、次のような現象が起こることがあります。
- パスワードが正しく入力できない
- パスワードが画面に表示される
- [ON:英字/OFF:英字]を選択し、caps lockキーで[英字]に切り替えると、アプリケーションのパスワード入力などの項目で、次のような現象が起こることがあります。
- [入力・変換]シート:[デザイン]-[候補・単語のフォント]
- 選択しているフォントによって、候補の文字がそのフォントにない場合、候補ウインドウ上では別のフォントで置き換えて表示します。
- [辞書・学習]シート
- [××辞書セットの内容]にドラッグできるのはファイル単位です。 フォルダをドラッグして、辞書ファイルを追加することはできません。
キー・ローマ字カスタマイザ
- キー設定
- キーボードによっては、カスタマイズできないキーがあります。
- 機能にキーを割り付ける場合や、機能を割り付けるキーを検索する場合は、該当するキーを実際にキーボードで押します。このとき、次のような現象が起こります。
- キーによっては、そのキーを1回押すだけでは、キーが認識されません。
また、次のキーには、すでに機能が割り付けられています。これらのキーの機能は、変更しないようにしてください。
・英数キー
・かなキー
- キーによっては、そのキーを1回押すだけでは、キーが認識されません。
- ローマ字設定
- 「m」または「n」で始まるローマ字のつづりを削除した場合、「m」または「n」だけの構成を追加できません。
- 子音で始まるローマ字のつづりを削除した場合、続けて子音+母音の組み合わせでローマ字を追加できません。
変換/次候補連動変換/再変換/推測変換/確定のリピート/確定アンドゥ
- 変換
- 表現モードで[文語]を選択している場合、環境設定の[入力・変換]シートの[文語]で詳細な設定をしていると、一部の単語で学習や再変換などが制限されます。
- 前後参照変換は、TSM Document Accessに対応しているアプリケーションの場合にだけ利用できます。それ以外では利用できません。
- 付属語の間に文章を入力した場合、前後参照変換はできません。
- 英語入力時のキーボード配列を「U.S.」以外に設定している場合、カナ漢字入力で、英字後変換を行った場合に、「U.S.」キーボード配列の英字に変換されます。
- 次候補連動変換
- 学習状況などにより、動作しない場合があります。
- 再変換
- アプリケーションによって、動作しない場合があります。
また、挿入ポイントからの再変換が実行できるのは、TSM Document Accessに対応しているアプリケーションの場合だけです。
なお、挿入ポイントからの再変換に対応しているアプリケーションでも、同じ行など、近くに再変換対象外の文字があるときは、再変換できない場合があります。この場合は、範囲指定してから再変換してください。
- 再変換対象の表記、または再変換後の読み・表記が100文字を超える場合、再変換できません。
- グリフは再変換できません。
- アプリケーションによっては、候補ウインドウが対象文字から離れた位置に表示されることがあります。
- 再変換できるのは、ATOKの辞書に単語が存在するときだけです。
- ローマ字単位の区切り直しはできません。
- アプリケーションによって、動作しない場合があります。
- 推測変換
- 環境設定の[候補ウインドウ]の[候補・単語のフォント]で設定しているフォントによって、縦書き入力時に自動表示候補が表示されると、半角カタカナが正しく表示されません。
- 確定直後の推測候補表示では、アプリケーションによっては、正しい位置に表示されない場合や、キー操作が正しく動作しない場合があります。
- 確定リピート
- 使用しているアプリケーションによっては、候補ウインドウが表示されなかったり、入力位置に表示されなかったりします。
- ローマ字単位の区切り直しはできません。
- 単語コメントは表示されません。
- 確定アンドゥ
- アプリケーションによって動作しない場合があります。
- 挿入ポイントを移動したり文章を修正したりすると正しく動作しない場合があります。
ATOKインサイト(一時文書学習)
- 一時文書学習では、対応できるアプリケーションは以下のとおりです。
※ブラウザーやアプリケーションの仕様が変更された場合は、対応できない場合があります。
- 表示されているすべてのテキストが参照の対象にならない場合があります。
- ブラウザーの場合
- 選択されている(内容を表示している)タブだけが参照の対象です。
- HTMLに含まれるテキストだけが参照の対象です。FlashやJavaなどHTML以外に含まれるテキストは参照(学習)できません。
- Google Chromeの場合は、対象となるウインドウは、前面にある1つのみとなります。
- プレビューで開く場合
- PDFファイルを表示した場合に対象となります。暗号化されている場合は対象になりません。
- Pages、Keynoteで開く場合
- Pagesのテキストボックス内のテキストは参照の対象になりません。
- アプリ起動後、最初に開いたファイルがMicrosoft Officeの書類の場合は対象になりません。アプリを起動し直し、PagesまたはKeynoteで作成されたファイルを開いてください。
- Microsoft Office製品で開く場合
- Excelのワークシートは選択中のものだけが参照の対象です。
- 編集禁止のExcel文書を開いた場合は、参照の対象になりません。
- テキストボックス内のテキストは参照の対象になりません。
- メールソフトの場合
- メールでは、ビューアで選択中のメールが対象となり、複数のビューアを開いている場合、最初に開いたビューアで選択しているメールが対象になります。
- Outlookでは、一番手前の画面に表示されているメールが対象になります(返信メール作成時は返信元メールが対象になります)。
- ブラウザーの場合
- 対応しているアプリケーションの一部が、画面上に表示されていなければ参照の対象ではありません。
- 対応しているアプリケーションであっても、画面上のすべての文書を同時に参照の対象にできません。
- 参照の状況によっては、ATOKインサイトの候補が表示されない場合があります。
- ウインドウ操作によっては、参照の対象がすぐには切り替わらない場合があります。
- デスクトップの切り替え(Spaces)には対応していません。切り替える前に参照の対象となったATOKインサイトの候補が表示されます。
候補ウインドウ
- Dashboard、Spotlight上では候補メニュー、別読み・グループ選択メニューは表示できません。別読み・グループ選択のボタンは淡色表示されます。全候補ウインドウでは、画面下に表示される並べ替えボタンが非表示になります。
- iText Expressを使って縦書きの文書で文字を入力するときに、正しく動作しない場合があります。
- NeoOfficeのドキュメント編集中に候補ウインドウのメニューを表示すると正しく動作しない場合があります。
- 複数の候補並べ替え機能を組み合わせて連続して使用すると、並べ替え機能および連想変換候補のグループ選択・ATOKダイレクト候補のプラグイン選択が正常に行えなくなることがあります。
- 入力可能なドキュメントを複数開いた状態で、現在の入力先に未確定の文字列が残っている場合、Dockメニューから入力先を切り替えると切り替え先に未確定文字列や候補ウインドウが不正な内容で表示されることがあります。
- 全候補ウインドウ
- Dockの表示位置が下で、自動的にDockを隠す設定ではないとき、全候補ウインドウ画面下の並べ替えボタンから表示されるメニューは、Dockに重ならない位置に表示されます。
- 全候補ウインドウで部首並べ替えのメニューを開くとき、メニューの表示に時間がかかることがあります。
- 全候補ウインドウで部首並べ替えのメニューを開くとき、メニューの表示のみで候補リストが並べ替えされることがあります。
入力支援
- 訂正学習は、入力しなおしている途中でアプリケーションを切り替えると動作しません。 また、アプリケーションによって、動作しない場合があります。
- 訂正学習は、マウスで挿入ポイント移動や文章の修正をすると正しく動作しない場合があります。
- 入力支援では、修正・修復が行われるべき表現に対して修正・修復が行われなかったり、正しい表現に対して修正・修復が行われたりする場合があります。
校正支援
- 校正支援の詳細の設定にかかわらず、表現モードが[一般]以外のときは、指摘が行われない場合があります。
- 訂正候補は、漢字変換モードが[連文節変換]以外のときは、表示されない場合があります。
- アプリケーションによって、確定済みの文節が消去されない場合があります。
- 誤用の指摘での訂正候補は、活用語尾や助詞・助動詞などが、正しく補正されない場合があります。
- Launchpad、Dashboardでは、見逃した指摘を確認する機能は利用できません。
連想変換
- 漢字変換モードが[自動変換]のときは、変換できない場合があります。
- 連想変換では、連想変換候補の送り仮名が、送り仮名モードの設定に従わない場合があります。
- 連想変換候補は、活用語尾や助詞・助動詞などが、正しく補正されない場合があります。
- ATOKダイレクトの検索結果を表示中は、連想変換を行えません。
- 候補ウインドウで0番候補に切り替えている場合は、連想変換を行えません。
文字パレット
- 文字パレットで設定されているフォントと使用しているアプリケーションで設定されているフォントが異なる場合、文字パレットから入力した文字が正しく表示されないことがあります。
- [フォント]で選択しているフォントに該当する文字がないときは、文字が表示されません。
- Unicodeに対応してないアプリケーションの場合、次のような注意事項があります。
- シフトJISコードを持たない文字は確定できません。
- 文字パレットで選択した文字をアプリケーションにドラッグして入力する場合、[確定]で確定した文字と異なる場合があります。
- OSのバージョンによっては、使用するフォント・コード表の体系によって、規格と異なる文字が表示されたり、文字が表示されなかったりすることがあります。
- 文字パレットを起動しているときにフォントを追加・削除した場合、変更内容が反映されるのは、次に文字パレットを起動したときからです。
また、使用中のフォントが削除された場合、文字を正しく表示できなくなります。
文字パレットを起動しなおすには、OSからログアウトするか、再起動する必要があります。 - 未確定文字がある状態で文字パレットから文字を確定すると、未確定文字列を確定したあと、文字パレットの文字が確定されます。
- 入力プログラムをATOK以外に切り替えると、非表示になります。ATOKに切り替えると表示されます。
- ヘルプメニューには入力できません。
顔文字パレット
- ヘルプメニューには入力できません。
日付入力パレット
- システムの書式を使用する設定で、Unicode固有文字を含む書式に設定した場合、Unicode入力に対応していないアプリケーションには入力できません。
- ヘルプメニューには入力できません。
お気に入り文書
- お気に入り文書メニューからお気に入り文書を選択するとき、お気に入り文書の1行の文字数が多いと、画面にお気に入り文書が収まらず、次のような現象が起こることがあります。
- お気に入り文書の文字列が表示されない。
- 同じグループに登録されているお気に入り文書が表示されない。
- Finderには文書を確定できません。
- Unicodeに対応していないアプリケーションに、シフトJISコードを持たない文字を含む文書を確定することはできません。
アプリケーションに文書を挿入したい場合は、お気に入り文書の[設定-項目選択の動作]を[コピー]に変更し、クリップボードにコピーしてアプリケーションに貼り付けます。 ただし、シフトJISコードを持たない文字は、「?」のように表示されます。
- お気に入り文書メニュー
- お気に入り文書メニューはUnicode文字に対応しているため、お気に入り文書編集ツールの[特殊設定]で[使用するフォント]を[システムフォント]にすると、Unicodeでしか表示されない文字を表示できます。
ただし、Unicode文字に対応していないアプリケーションにこれらの文字を含むお気に入り文書を入力しても、正しく表示されません。 - システムフォントを使って、Unicodeでしか表示されない文字を含むお気に入り文書を登録したあと、お気に入り文書編集ツールの[特殊設定]で[使用するフォント]を[等幅フォント]にすると、正しく表示されないことがあります。
- お気に入り文書メニューはUnicode文字に対応しているため、お気に入り文書編集ツールの[特殊設定]で[使用するフォント]を[システムフォント]にすると、Unicodeでしか表示されない文字を表示できます。
ATOK@ブンコレ
- 登録する文書に含まれる制御文字など一部の文字によって、クラウド文章校正を正しく実行できない場合があります。
- ネットワークのエラーにより、ATOK Passport [プレミアム]契約か判定できない場合、ATOK@ブンコレが利用できなくなることがあります。
電子辞典検索
- 縦書き文章の場合、一部の文字(発音記号など)が回転しない状態で表示されます。
- 情報ウインドウ内の文字をコピーして、アプリケーションに貼り付けた場合、一部の文字(発音記号など)は正しく表示されません。
また、一部の外字(画像で表示している文字)は表示されているものとは異なる文字でコピーされることがあります。 - 情報ウインドウ内の画像をコピーできません。
- Dashboard、Spotlight上ではメニューは表示されません。
ATOKイミクル
- アプリケーションによって、起動キーによる検索ができない場合があります。
- コピーをcommand+Cで行わない設定にしている場合、起動キーによる検索はできません。
- 検索結果の文字をコピーして、アプリケーションに貼り付けた場合、一部の文字(発音記号など)は正しく表示されません。
- 検索結果の文字をコピーして、アプリケーションに貼り付けた場合、一部の外字(画像で表示している文字)は表示されているものとは異なる文字でコピーされることがあります。
- 検索結果内の画像をコピーすることはできません。
- 電子辞典によっては、拡大表示のときに、一部の外字(画像で表示している文字)が拡大されません。
- ホットキーで起動した場合、クリップボードの中身が書き換わる場合があります。
英数キー2度押し機能/かなキー2度押し機能
- 英数キー2度押し機能は、テキストエディットなどTSM Document Accessに対応したアプリケーション上でのみ利用できます。
- かなキー2度押し機能は、TSM Document Accessに対応したアプリケーション以外では、範囲指定してから実行する必要があります。
ATOKキーワードExpress
- キーワードを更新中にログアウトされた場合、前回の更新で追加されたキーワードが更新されない場合があります。
- ATOKの環境設定を起動中に新規ジャンルの追加が行われると、環境設定の[OK]をクリックして終了したときに、新規ジャンルの追加がクリアされる場合があります。
ATOKダイレクト
- ATOK 2013以前に提供したATOKダイレクトプラグインは使用できません。
ATOK用に提供するATOKダイレクトプラグインをインストールして使用してください。
カレンダープラグイン
- ATOKの日付変換形式のうち、月が英語名になるものと、漢数字が使用されているものは、カレンダーの情報を取得することができません。
[例]2024/02/15の場合
- February 15, 2024
- 15 February, 2024
- 15th February, 2024
- 二〇二四年二月十五日
- 令和六年二月十五日
- 令和六年二月一五日
- 二月十五日
その他の機能
- Mac OSで新しくユーザーを追加したとき、追加したユーザーで本製品を使用するには、次の操作が必要です。
- macOS 13以降の場合:追加したユーザーでログインした状態で、[システム設定]の[キーボード-テキスト入力]で[編集...]をクリックして、[ATOK]を追加します。
macOS 12以前の場合:追加したユーザーでログインした状態で、[システム環境設定]の[キーボード-入力ソース]で[ATOK]を追加します。
- macOS 13以降の場合:追加したユーザーでログインした状態で、[システム設定]の[キーボード-テキスト入力]で[編集...]をクリックして、[ATOK]を追加します。
使用するアプリケーションによる注意事項
使用するアプリケーションによっては、次の注意事項があります。
- 次のキーで行う操作をはじめ、特定のキー操作において、ATOKの動作ができないことがあります。
- tabキーで行う、推測候補の表示など
- control+pageup/control+pagedownキーで行う、文字並べ替えなど
- control+「↑」「↓」「←」「→」キーで行う、自動表示候補移動など
- 確定のアンドゥやフィードバック変換を行っても、以前に確定した文字列が削除されずに残ったり、正しく動作しなかったりすることがあります。
- 入力・変換を行っていると、アプリケーションのフォントが切り替わることがあります。
- フォーカス移動をすると、≪≫のコメント部分まで確定されることがあります。
- 候補ウインドウやツールチップなどが、入力位置に表示されないことがあります。
- 文節の数が75を超えるような変換を行った場合、アプリケーションが強制終了することがあります。
OS・ナビゲーション機能の注意事項
OS・ナビゲーションの機能で、次の注意事項があります。
- 入力メニューに追加していない文字種に変換した場合、ATOKパレットの表示と一致しないことがあります。
- control+F7キーで単語登録を起動することができない場合があります。
- ATOKに用意されたツールのうち、次の場所にインストールされたツールは、Dockからの起動を含め、直接起動は動作保証していません。
入力メニューやATOKメニュー、またはATOKパレットから起動して利用してください。- 場所
/ライブラリ/Application Support/JustSystems/ATOK34/Support/ 以下
- 場所
- SpotlightメニューやDashboardでATOKのメニューは開きません。