どこにいても同じ入力環境を再現する-ATOK Sync アドバンス-
「ATOK Sync アドバンス」は、単語登録や学習した内容を保存する「ユーザー辞書」や、「お気に入り文書」「省入力データ」「確定履歴」のデータなどをインターネット上のサーバーに置いて、自分のコンピュータのデータと同期をとることができるサービスです。
インターネットディスク *1 上にこれらの辞書やデータを置くことで、いつでもどこからでも、これらを利用することができるようになります。
例えば、会社のコンピュータで登録した単語や学習内容を、家のコンピュータでも利用するなど、複数のコンピュータで、データを共有することができるようになります。
Mac版のATOKのほか、Windows版、スマートフォン向けのATOKとも登録単語などのデータを共有することができます。
ATOK Sync アドバンス、インターネットディスクについて、詳しくはWebページをご覧ください。
- ATOK Sync アドバンスをご利用いただくには、製品のユーザー登録と申し込み(無償)が必要です。
ユーザー登録と申し込みは、ATOKをインストールしたあと、表示される画面でできます。なお、すでにインターネットディスクの領域をお持ちの場合も申し込みは必要です。
初期設定を行う
ATOK Sync アドバンスを利用するには、コンピュータごとに初期設定が必要です。ATOK Sync アドバンスの初期設定ができていない場合は、次の手順で設定します。画面の手順に従うことで、製品のユーザー登録や利用開始の申し込みを含め、必要な手続きや設定を行うことができます。
操作
- ATOKクラウドサービスの初期設定画面を表示します。
ATOKクラウドサービスの初期設定画面が表示されます。
- [次へ]をクリックします。
Just アカウントのメールアドレスとパスワードを入力する画面が表示されます。
- Just アカウントのメールアドレスとパスワード*1を入力して、[次へ]をクリックします。
*1ユーザー登録時に入力したメールアドレスとパスワードです。
Just アカウントのメールアドレスの代わりに、User IDを入力することもできます。
Just アカウントをお持ちでない方は、[Webサイトからの申し込み]をクリックしてください。Webブラウザーが起動し、ユーザー登録の画面が表示されます。画面に従ってユーザー登録を行ってください。
あとは画面に従って操作を進めます。
こんなときは
- 「ATOK クラウドツールは、キーチェーン内の"Just アカウント"に保存されている機密情報を使用しようとしています。」などというメッセージが表示された場合
旧バージョンのATOK Syncを使用していたときに、上記のようなメッセージが表示される場合があります。このメッセージは、旧バージョンで設定済みのJust アカウントのパスワード情報を使用するかどうかを確認しています。
ここでは[常に許可]または[許可]をクリックすることをおすすめします。[拒否]をクリックしたときは、旧バージョンのパスワード情報は使用されません。Just アカウントのメールアドレスとパスワードを入力する画面で設定しなおします。
同期の対象になるデータ
同期の対象になるデータは以下のとおりです。
【ATOK Passport以外のATOKを利用中の場合】
データ | Mac | Windows | Android/iOSアプリ*1 |
---|---|---|---|
変換辞書の学習情報 | ○ | ○ | × |
確定履歴 | ○ | ○ | × |
環境設定 | × | ○*2 | × |
お気に入り文書 | ○ | ○ | × |
登録した単語 | ○ | ○ | ○*3 |
※環境設定以外のデータは、ATOK 2011以降のデータと同期できます。
*1「ATOK for iOS」は1.3.0以降で、単語共有できます。 *2入力方法や変換方法の設定が同期の対象になります。 *3Mac・Windowsで登録した単語のダウンロードができます。 |
【ATOK PassportでATOKを利用中の場合】
ATOK PassportでATOKを利用中の場合は、ATOK Sync アドバンスの拡張サービス「ATOK Sync AP」を利用できます。
データ | Mac | Windows | ATOK Passportの Android*1 | Android/iOSアプリ*2 |
---|---|---|---|---|
変換辞書の学習情報 | ○ | ○ | × | × |
確定履歴 | ○ | ○ | × | × |
環境設定 | × | ○*3 | × | × |
お気に入り文書 | ○ | ○ | × | × |
登録した単語 | ○ | ○ | ○ | ○*4 |
※環境設定以外のデータは、ATOK 2011以降のデータと同期できます。
*1ATOK Passportで使えるATOK for Android、ATOK for Android [Professional]のことです。 *2「ATOK for iOS」は1.3.0以降で、単語共有できます。 *3入力方法や変換方法の設定が同期の対象になります。 *4共有のみとなります。 |
登録単語や学習情報の同期を取る
インストール直後の設定では、次のデータはインターネットディスク上のデータとの同期が自動的に行われます。
- 登録単語・用例(学習情報を含む)
- 確定履歴
- ユーザー作成省入力データ
- ユーザー作成辞書
手動で同期を実行したい場合は、次のように操作します。
操作
【手動で同期を実行する場合】
- ATOK Syncメニューを表示して、[学習・登録の同期]を選択します。
メニューバーに表示されているATOK Sync アドバンスのアイコン をクリックし、[学習・登録の同期]を選択するのも同じです。
実行の確認画面が表示されます。
- [実行]をクリックします。
登録単語や学習情報の同期が実行されます。
お気に入り文書の同期を取る
インストール直後の設定では、お気に入り文書は手動で同期を取る設定になっています。メニューバーに表示されているATOK Sync アドバンスのアイコンが のように表示されたら、同期を実行します。
操作
【インストール直後の場合】
- メニューバーに表示されているATOK Sync アドバンスのアイコン をクリックし、[更新を反映]を選択します。
更新通知の画面が表示されます。
- [実行]をクリックします。
[以降、確認ダイアログを表示せず、自動的にアップロード・ダウンロードを行う]をオンにすると、次回からは自動的にお気に入り文書の同期が実行されます。
お気に入り文書の同期が実行されます。
【手動でアップロード・ダウンロードする場合】
- ATOK Syncメニューを表示して、[お気に入り文書のアップロード/お気に入り文書のダウンロード]を選択します。
メニューバーに表示されているATOK Sync アドバンスのアイコン をクリックし、[お気に入り文書のアップロード/お気に入り文書のダウンロード]を選択するのも同じです。
実行の確認画面が表示されます。
- [実行]をクリックします。
お気に入り文書のアップロード・ダウンロードが開始されます。
設定を変更する
同期の対象にするデータや、自動で同期を取るスケジュールなどの設定を変更します。
操作
- ATOK Syncメニューを表示して、[オプション]を選択します。
メニューバーに表示されているATOK Sync アドバンスのアイコン をクリックし、[オプション]を選択するのも同じです。
[ATOK Sync オプション]画面が表示されます。
- [同期設定]シートで、同期の対象にするデータや、自動で同期を取るスケジュールなどの設定を変更します。
- [OK]をクリックします。
データを修復する
サーバーのデータ、ローカルのデータで不備が生じた場合に、データを上書きして修復することができます。
また、ローカルのデータを同期する前のデータに戻すことができます。
操作
【データを修復する場合】
- ATOK Syncメニューを表示して、[オプション]を選択します。
メニューバーに表示されているATOK Sync アドバンスのアイコン をクリックし、[オプション]を選択するのも同じです。
[ATOK Sync オプション]画面が表示されます。
- [修復]シートを選択します。
- [修復]で[サーバーのデータで今お使いの環境を上書きする][今お使いの環境のデータでサーバーを上書きする]のどちらかを選択します。
- [修復]をクリックします。
選択した処理が実行されます。
- [OK]をクリックします。
【同期する前のデータに戻す場合】
ATOK Sync アドバンスでサーバーとの同期を実行するときは、自動的にローカルのデータのバックアップが取られています。ローカルのデータをバックアップデータで復元することができます。
- ATOK Syncメニューを表示して、[オプション]を選択します。
メニューバーに表示されているATOK Sync アドバンスのアイコン をクリックし、[オプション]を選択するのも同じです。
[ATOK Sync オプション]画面が表示されます。
- [修復]シートを選択します。
- [復元]で[復元ポイント]の右端の▼をクリックし、復元したいバックアップデータのタイムスタンプを選択します。
※バックアップデータがない場合は、「復元対象となるデータが存在しません。」と表示され、実行できません。
- [復元]をクリックします。
復元が開始されます。
- [OK]をクリックします。
こんなときは
- インターネットディスクの容量がいっぱいになったときなど、サーバー上のデータをすべて削除したい場合は、[サーバーデータのクリア]をクリックします。
こんなときは
- 「インターネットディスクが使えない状況のため、ATOK Syncが利用できません。」というメッセージが表示された
インターネットディスク無償領域の使用期限が終了した場合など、インターネットディスクが使えない状況です。ATOK Syncを利用しない場合は、メッセージの画面上にある[以降、ATOK Syncを利用しない]をオンにしてください。ATOK Syncを引き続き利用したい場合は、メッセージの画面上にある[こちらのWebサイト]をクリックし、ATOK SyncのWebサイトで利用方法などについてご確認ください。