最新の自然言語処理研究をATOKの変換にフィードバック。新しい変換エンジンを搭載し、さらに高い精度を実現しました。もちろん今までの機能も搭載しています。
ATOKがバージョンを経るごとに磨いてきた伝統的なアルゴリズムをバックボーンとする“かな漢字変換エンジン”に、「ATOK Lab.(エイトックラボ)」から生み出された日本語処理技術の研究成果を組み合わせた、最新の変換エンジン「ATOKハイブリッドコア」を搭載しました。
■「ATOKハイブリッドコア」による変換例
ATOK 2006 |
人が / いない / 傘がしてみる。 |
ATOK 2007 |
人が / いないか / 探してみる。 |
ATOK 2006 |
それ/以外に / 模様とがあった。 |
ATOK 2007 |
それ / 以外にも / 用途があった。 |
ATOK 2006 |
責任感 / 元もない、 / 社会人らしくなってきた。 |
ATOK 2007 |
責任感も / 伴い、 / 社会人らしくなってきた。 |
「ATOK Lab.」とは、最先端の自然言語処理研究を、製品版のATOKの開発とは独立した形で進めている研究チームです。「かな」から「漢字」への“変換”のみではなく、言葉そのものを“認識”するという、より根源的な意味での日本語解析を目指しています。
言葉を言葉としてそのまま扱うこのアプローチは、変換精度はもちろんのこと、学習機能や校正支援機能などにも革新的な進歩をもたらすと考えております。
また、音声や手書き文字といった読み以外の認識の研究も行っており、技術の適用分野はかな漢字変換の枠にとどまりません。 |
ビジネスシーンでの人事や経理で使用される用語、証券取引に関する用語、また海外地名や時事用語を拡充しました。
■変換例
ビジネス用語 |
クレペリン検査 / ファシリテーター / プーリング法 / 営業譲受 |
株式用語 |
信用残 / 気配値 / ストキャスティクス / 下げ渋り / 含み損益 / 仕手相場 / 投資適格債 |
海外地名 |
サラゴサ(スペイン) / マインツ(ドイツ) / ニーダーザクセン州(ドイツ) / アルバータ州(カナダ) |
時事用語トレンド用語 |
キッザニア / 脳トレ / グラミン銀行 |
共起用例による同音語の訳し分け |
けいたい |
「業務形態」「携帯事業」 |
じき |
「公表時期」「次期モデル」「磁気治療」「磁器タイル」 |
へんかん |
「変換アダプタ」「返還訴訟」 |
じゅしん |
「受信エリア」「受診患者」 |
一般的な名字から、読み方の珍しい名字まで幅広く対応。「三觜(みつはし)」さん、「悴田(かせだ)」さん、「畔柳(あぜやなぎ)」さん、「祖納元(そのもと)」さん、「蘭(あららぎ)」さん、「祖母井(うばがい)」さんなども読みを入力して[F2]キーを押すと、一発で変換します。
※[F2]キーには出荷状態で「人名変換辞書セット」が設定されています。
「話し言葉モード」機能が全国対応に。メールやブログなどで多用される「話し言葉」や「方言」でのコミュニケーションがスムーズになりました。書き言葉も普段使う言葉も、快適に変換できます。
■変換例
「話し言葉」モード |
わりかし / 気になる |
「話し言葉関西」モード |
明日 / 一緒に / 行かへん |
「話し言葉北海道東北」モード |
ラーメン / ここが / おいしいっしょ |
「話し言葉関東」モード |
この / 水 / ひゃっこいねえ
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「話し言葉中部北陸」モード |
ちゃっと / ケッタで / 行こまい |
「話し言葉中国四国」モード |
うまいけえ / 食べて / みんさいや |
「話し言葉九州」モード |
今日も / よか / 天気ばい |
例えば「あめにもまけず→雨ニモマケズ」など、「ひらがな→カタカナへの
一律変換」が可能。古典・古文など、特殊な変換にも幅広く対応しています。
文語モード |
天の原 / ふりさけ / みれば / 春日なる / 三笠の / 山に / 出でし / 月かも(百人一首より) |
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