共通技術開発部 下岡美由紀(ATOK for Windows開発責任者)
「日本語入力を扱いたい」と1994年にジャストシステム入社。入社以来ずっとATOK一筋で開発に携わり、ATOK 2011 for WindowsからWindows版の開発責任者となる。
まず最初に、ATOKを製品化する上での下岡さんの役割を教えてください。
下岡:ATOK for Windowsの製品化を総合的にディレクションしています。エンジンなど、ATOKのコア部分の開発をしながら、そこに、ATOK Lab.の研究成果や辞書チームで編纂しているATOK辞書などの各パーツをどう「ATOK」に最良の形で組み込んでいくかを考え、各チームをディレクションしていきます。例えば、ATOKの変換のよりどころとなるATOK辞書を最大限活用するためには、どうエンジン部分と調整をつけていくか、とか。パフォーマンスと使い勝手のバランスを調整し、ATOKを最善の物に仕上げていく役割です。
下岡:ATOK for Windowsの開発チームで共通フォルダーを置いていて、思いついた時にそれぞれのアイデアを入れてもらうようにしています。ずっと未来のATOKでできたらいいこと、来年くらいにできたらいいこと、今すぐやらないといけないことといった形でフォルダーを分けておくんです。遠い将来のATOK担当に向けてのメッセージみたいなことまで書いていってますね。