【ATOK Passport 特設コラム】入力ミスとはおさらば!2024年2月 ATOK for Windows 新機能 「パーソナライズドコレクト」ってなんぞや?! 【ATOK Passport 特設コラム】入力ミスとはおさらば!2024年2月 ATOK for Windows 新機能 「パーソナライズドコレクト」ってなんぞや?!
【第3回】同じ入力誤りでも、修復し分ける!研修?検証?わたしの入力傾向に合わせてサクっと変換! 【第3回】同じ入力誤りでも、修復し分ける!研修?検証?わたしの入力傾向に合わせてサクっと変換!

前回は、新しいATOKで提供予定の「入力支援」について、代表的な事例として、「前後の語のつながりを見て、意図した読みに修復」 してくれる例をご紹介しました。
とても便利な機能ですが、「そんなピンポイントのケースだけ修復してくれてもね・・・」なんて、思ってませんか?

・・・ギクッ! 実は少し思っていました。
前後の語のつながりを見て修復されるのは、とても便利そうです。
ただ、私が普段入力している文章とは少し違うから、自分が入力する文章の中でどのように変わるのか、修復のメリットがあるのかなど、少し気になりました・・・ごめんなさい。

いえいえ、皆さん自分ごととして考えたら、そう感じるのももっともだと思いますよ!
今回は、この課題について、ATOKがどのように対応するか、お話ししますね。
まず課題として、以下が考えられますよね?

課題

同じ入力ミスについて、意図した読みが複数考えられる場合
"わたし"の入力傾向に合わせて、意図した読みに修復してほしい。

はい!
私は普段、プライベートでは「ゲーム」系の文章をチャットで打ってやり取りしたり、仕事では営業職ですので取引先と商品についてのやり取りをしたり、社内では「技術」系の文章などもよく入力しているのですが、
チャット内での話題のときも、仕事でちゃんとした文書を作成するときも、それぞれで間違った文字を入力してしまっても、意図通りに変換してほしいんです。

できるようになること

同じ入力誤りでも、過去の入力傾向を見て、修復し分けられるようになります!

特許出願中
特願2023-198462

なんと!
では、これからは、入力ミスをしても、プライベートでもビジネスでも、そのときの“わたし” にぴったりのことばに修復して変換してくれるんですね。

はい。
たとえば、今までは、

「完成した商品を検査部門にてテストします。(確定)
出荷前にけんしうを

のように入力したとき、
「けんしうを」(kenshiuwo)の入力誤りについて、常に「検証を」(kenshouwo)と修復されてしまい、前後の入力内容によっては適切でない場合がありました。

新しい入力支援では、
前後の入力を見て意図通りに修復し分けられるようになったので、

●過去に「出荷前」「商品」「テスト」『検証』(kenshou)等を入力していた場合、「検証」が意図した読みであると判断し、

「完成した商品を検査部門にてテストします。(確定)
出荷前にけんしうを(→検証を)

のように修復してくれます。

一方、

●過去に「オンライン」「資料」「質問」『研修』(kenshuu)等を入力していた場合は、「研修」が意図した読みであると判断し、

「資料はオンラインで配信します。(確定)
質問をけんしうで(→研修で)

のように修復できるようになります。

別の事例としては、以下のようなものがあります。

【プライベート】読書仲間とのチャットで 【ビジネス】プレゼン資料などの作成で
●誤り打鍵 けいああい (keiaai) けいああい (keiaai)
●キーワード 「雑誌」「コラム」「作家」『掲載』(keisai) 「政府」「政策」「影響」『経済』(keizai)
●過去に入力していた文章 この作家のコラムの掲載が続いている雑誌。 政府の政策が経済に大きな影響を与えた。
●修復文 この雑誌はある作家のコラムが有名だ。(確定)
それは長年けいああいされ(→掲載され)
政府は異例の政策を打ち出した。(確定)
影響はけいああいだけでなく(→経済だけでなく)

しかしながら、
入力ミスから意図した読みを推定するといっても、そこには様々なパターンが考えられ、意図通りに修復することは意外に難しいものです。
たとえば、以下の入力ミスからどのような語を意図した入力であると考えられるでしょうか?


● kouknn(こう/k/ん)

入力ミスには、削除、挿入、置換、交換等があり、それらの可能性を考慮すると、正解が複数想定される場合があります。

「kんせいひろう」→「成披露」・「kんせいたんさき」→「金星探査」・「kんせいチーム」→「混成チーム」

同じ入力ミスでもこんなに多くの正解が考えられるんですね!

はい。
このような、複数の正読みの可能性があるものについて、パーソナルな入力傾向から意図した読みを推測し
修復できるようになりました。

"わたし"が入力したいと思っていることを、今まで入力してきた語の傾向から推測する。
"わたし"に寄り添い、入力とともに育つATOKだからこそできる、ワンランク上の自動修復です。

ワンランク上の自動修復ですか!
なんだかワクワクします。
私の悩みも解決できるでしょうか・・?
たとえば、どんな人がどんな風に利用されると想定しているのでしょうか?

利用シーン

設立されたばかりのベンチャー企業で働く B さん。
会社の規模がまだまだ小さいため、商品の出荷から若手の育成まで、様々な業務を掛け持ちして何でもこなす。
文書作成にも時間をかけられず入力ミスもしがちだが、文書の内容に応じて適切に入力ミスが自動修復されることで仕事の効率もアップ。

今回ご紹介した入力支援の内容も、別途、特許出願済みの新機能です。

ATOKが力を入れている「パーソナライズ」というテーマを、入力支援で実現しようとしています。

入力の傾向によって、ミスをした際の意図した読みも変わるはず。
「パーソナライズドコレクト」では、その人が過去に入力した語の傾向から意図した読みを自動で判断し、他の人とは異なる"わたし"の意図をくんだ入力を支援します。

「入力支援」を「パーソナライズ」するのが狙いなんですね!
意図した読みが複数考えられるときも、入力傾向を見て意図通りに修復してくれるって、とても頼もしい機能ですね。
ますます期待が高まります。

多分、使ってみないとピンとこないこともあると思うので、
ぜひ、早くユーザーの皆さまに使っていただきたいです。

今回は、ここまでとしますね。
次回は、さらに身近な事例を出して、3例目を紹介しますので、どうぞお楽しみに。

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