【ATOK Passport 特設コラム】入力ミスとはおさらば!2024年2月 ATOK for Windows 新機能 「パーソナライズドコレクト」ってなんぞや?! 【ATOK Passport 特設コラム】入力ミスとはおさらば!2024年2月 ATOK for Windows 新機能 「パーソナライズドコレクト」ってなんぞや?!
【第4回】ビジネスメールで、チャットで、出現多発!意図せぬ「角煮」を送信前に修復!え?角煮をお願い? 【第4回】ビジネスメールで、チャットで、出現多発!意図せぬ「角煮」を送信前に修復!え?角煮をお願い?

先週、「ATOK for Windows」のアップデート提供が始まってから、「パーソナライズドコレクト」について興味を持たれる方が増えたように思います。
ユーザーの方や、まだATOKを使ったことがない方からも、SNSなどで期待感を発信されたり、質問や疑問などを問い合わせてこられたりと、反響の大きさに私たちも驚いています。

それは嬉しいですね。
皆さん、入力修正の強化に対して、大いに期待されているのが伝わってきます。
使ってみての感想なども、増えていますね。

はい。
前回【第3回】では、ATOKが力を入れている「パーソナライズ」というテーマを、入力支援でも実現しようとしているという話を伺いました。

「入力の傾向によって、ミスをした際の意図した読みも変わるはず!」と言うことで、その人が過去に入力した語の傾向から、意図した読みを自動で判断し、他の人とは異なる “わたし” の意図をくんだ入力を支援してくれるというのは、とても便利で、頼りになる機能だと思いました。

さて、今回ですが、
少し趣向を変えて、一時期SNSでも話題となっていた、有名な(?)入力ミスについて、お話を聞きたいと思います。

課題

急いでメールを送信したら、「確認」が「角煮」になっており、そのまま送信してしまった。
送信前に指摘してほしい。

これは、よく聞く例ですね。
「確認をお願いします。」などのよく使う文章は、急いでいるときなどノーチェックで送信してしまいがちです。

そうなんですよ!
新しく連絡する内容などは間違いがないかどうかかなり神経を使ってチェックするのですが、
定型で使っている文章などは、間違ってないと思い込んでいて、チェックしないことがほとんどです。
本当は、文章全体をちゃんと見直すべきなんですけどね・・・。

そうですね。
でも、そんな場合でも、ATOKなら入力支援機能「パーソナライズドコレクト」の働きで、ミスを修正してくれます。

できるようになること

過去の入力傾向を見て、入力ミスを判定することができるようになりました!

特許出願中
特願2024-004222

本当ですか?
それは嬉しいですね!

今までは、
「かくにをおねがい」の入力が、若干日本語として不自然であると判断しても
不自然さを判断する閾値を超えず、入力ミスであると判断できませんでした。

新しい入力支援では、
過去の入力傾向を見て「かくにをおねがい」が「かくにんをおねがい」の入力ミスであると判断できるようになりました。
過去に「資料」「社内」「決裁」等とともに『確認』(kakunin)を入力していた場合
「中華」「鍋」「味付け」等とともに確定されることが多かった「角煮」ではなく、「確認」を入力したかったと判断し、「かくにんをおねがい」に修復します!

入力ミスの自動修復には、大きく分けて「入力ミスの判定」をする箇所と、「正しい読みを推定」する箇所があります。
入力ミスを判定する箇所は、2018年の2月1日に初搭載したATOKディープコレクトによって大幅に強化され、
AI技術を用いて、入力ミスの可能性の高い箇所を自動で判定するようになりました。

例えば、「角煮をお願い」は、今までのATOKであれば、「入力ミスの可能性はある」が、「入力ミスの可能性が高い」とまでは判断できなかったが、
これは、「角煮をお願い」が、さほど目にする表現ではないものの、日本語の語の並びとしては必ずしも誤りとはいえないためです。

あ、確かに、中華料理店などで本当に「角煮をお願い」する場合もありますものね!
小説で飲食のシーンなどを入力している場合なら、誤りではないですよね。

はい。
その判定が難しかったのです。

しかし、今回、この「入力ミスの判定」が進化し、過去の入力傾向を見て判定ができるようになりました。

具体的には過去に「資料」「社内」「決裁」等とともに「確認」を入力していた場合、
「中華」「鍋」「味付け」等とともに確定されることが多かった「角煮」ではなく、「確認」を入力したかったと判断し、
「かくにんをおねがい」に修復するようになります。

「角煮をお願い」→「確認をお願い」

ちょっと話が難しくなってきました・・・。
「入力ミスの可能性がある」ということをどのように判断しているのでしょうか。

人間が入力ミスを判断するとき、「角煮」と「お願い」の2語のみを見るのではなく、
どのような語とともに入力されているかを見て、多角的に判断しています。

「資料」「社内」「決裁」等とともに入力される文章で「角煮」が出てくるのは
人間には不自然ということがすぐにわかりますが、機械がそのように判断することは難しい。

新しいATOKでは、変換精度を向上させるために利用してきた「これまでの入力傾向」という情報を、入力ミスを修復するためにも利用します。
それにより「このような語とともに入力する文章では、この語を意図しているだろう」と判断して修復できるようになりました。

「確認をお願い」は修復してくれるとして、
「確認をよろしくお願いします」等の文章もよく使いますが、これは修復してくれるのでしょうか。

はい。
これまでの入力傾向から「確認」を意図していると判断できれば、
「確認をお願い」だけでなく、「確認ください」や「確認をよろしく」も修復されますよ。

× kakunikudasai
○ kakuninkudasai

 確認ください

× kakuniwoyorosiku
○ kakuninwoyorosiku

 確認をよろしく

という感じですね。

ところでAさんは「確認」の語を一日に何回ぐらい使いますか?

ええと、何かを依頼するメールやチャットの9割ぐらいで使っている気がします・・・。

メールやチャットで頻繁に入力する語だからこそ、意図通りに修復してほしい、
そして、本当に伝えたい内容がきちんと「伝わる」メールにしたい、と思いますよね。
そんなあなたの入力・変換をATOKがお手伝いします。

利用シーン

ビジネスメール送信時やチャットでの会話時に、突然「角煮」が紛れ込むことを防ぐ!
急いでいるからこそ、入力ミスをそのままにしない。
ATOKなら、意図せぬ「角煮」を送信前に防ぎます。

「入力ミスの判定」が進化したことで、文章として誤っていなくても、これまでの入力傾向から見て不自然な内容の入力を修復してくれるようになったのは、大変ありがたいです。
そんなところも意識しながら、新しいATOKを使っていきたいと思います。

気になることがあれば、またいつでも質問してください。

今回は、ここまでとしますね。
次回は、別の角度から見たATOKの工夫について、事例を出して紹介しますので、どうぞお楽しみに。

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